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犬に関する本

自転車に関する本

「盲導犬クイールの一生」  秋元良平・写真 石黒謙吾・文  文藝春秋

クイールは、生まれてからパピーウォーカーのもとで過ごし、盲導犬の訓練を受け、盲導犬として立派に働くが、パートナーが亡くなり、その後、デモンストレーション犬として活躍する。体が弱ったので引退し、もとのパピーウォーカーのもとに引き取られ、そこでおだやかな平和な日々を過ごすが、やがて、命を閉じる。そんな一生が、ほんとにすてきな写真とともに語られる。パピーウォーカーの方の、「最高に楽しいボランティアです。」という言葉が印象的。

「幸せをはこぶ使者」   日野多香子    岩崎書店 

 副題「盲導犬からリタイア犬へ」 リタイア犬の世話をしているボランティアの人たちを取材して書かれた。その犬のユーザーだった目の不自由な御主人との生活、さらにさかのぼってパピーウォーカーの時のようすなども語られる。パピーとリタイア犬、両方のボランティアをしている人も多い。こんなに暖かい、いい人たちがいるってことがうれしくなる。

 「愛犬のための手作り健康食」  須崎恭彦   洋泉社  1400円

ドッグフードはメリットもあるが、病気がちの犬に他の食事を与えたら、元気になった例もあるらしい。「愛犬を元気にする食材事典」のコーナーには、お米、納豆、大根、かぼちゃ、キャベツ、しょうが、しいたけ・・・・などがならぶ。目からウロコ・・・!ドッグおじや、なんてメニューもある。なんか、人間にもよさそう。

「夢をくれた盲導犬」  〜ミントといっしょに生きる〜

               星野有史   ポプラ社いきいきノンフィクション

視覚を失った著者が、ミントと出会い、一人で歩行することができただけでなく、ミントを通してより多くの世界が広がっていくようすが描かれている。盲導犬がほしいと申し込みに行ったところから、ミントとの4週間の訓練、初めてミントが我が家に来たときのことなど、今まであまりかかれていなかったことを知ることができた。これを読むと、盲導犬が人の犠牲になっているなんてことはないとつよく思う。

「犬が訴える幸せな生活」  林 良博   光文社 知恵の森文庫 533円

一匹のオス犬"僕"が、人間に、犬が望む生活、しいては、こう飼ってほしい、ということを語りかけている。犬種による違いから、遊び方、話の仕方、病気の予防、お葬式にいたるまで、フンフン、なるほどとためになることが多いし、読んでいて楽しい。

「あなたには仕事や趣味があるし、友達がいる。でも、僕には、あなただけしかいないのです。」・・・犬

 「犬が生きる力をくれた」  大塚敦子   岩波書店

副題「介助犬と人々の物語」   アメリカの女子刑務所で、受刑者が犬を訓練して、介助犬やセラピードッグに育てている話。その犬も、捨てられて安楽死の運命が待っている犬の収容所から連れてくるのだそうだ。  受刑者たちは、犬を育てていくことで、自分に自信をもち、喜びを感じていく。

 「犬連れバックパッカー」  斉藤政喜  小学館 BE-PALブックス

情報誌から3万円でゴールデンレトリバーの子犬を手に入れたが、なんとも怪しげなブリーダーで、子犬も哀れな姿だった。でも、子犬のためにベビーカーを買い、大阪から八ヶ岳の我が家まで、電車に乗ったり、ヒッチハイクしたりして連れ帰った。その後もかわいがりかわいがり、礼文・利尻、伊豆大島、北海道、犬を連れてのテント泊。

「アニマル・ホスピタル」  デビッド・グラント  平凡社

イギリスの王立動物虐待防止協会の直営動物病院に運び込まれるさまざまな動物の患者たち。この本をもっと若いときに読んでいたら、きっと獣医さんになりたいと思っただろうな。

「パーフェクト・ブルー」  宮部みゆき   

宮部みゆきの本ははずれがない、と思うぐらい好きだが、これはその中でもおもしろいと思う。警察犬を引退した「マサ」が語り手となっている。まあ一度読んでみてください。

「ドクター・ヘリオットの愛犬物語」  ジェイムズ・ヘリオット  畑正憲・訳

作者ヘリオットは、イギリスのヨークシャーで獣医をしながら、70年代から作家としても活躍している。彼がかかわった動物への愛情あふれた物語が描かれる。資産をなげうって捨て犬などを保護する施設を作った女性の話、ぜいたくな人間のおかしなどばかり与えられて病気になった犬、貧しい年老いた老人に飼われていたが、安楽死させざるをえなかった犬・・・。みんな愛情を得た犬たちの話なのがうれしい。

「ありがとう シンシア」 小田哲明・写真  山本由花・文  太田 朋・絵

テレビや新聞でもよく紹介されている、木村佳友さんの介助犬シンシアのお話。見事な介助ぶりをテレビでも見たが、最初は、木村さんちのただの飼い犬だったというから驚く。生き生きしたシンちゃんの写真がすばらしい。

シンシアのホームページ http://Village.infoweb.ne.jp/~cynthia

「星になったチロ」   藤井 旭

副題「イヌの天文台長」。藤井さんは、宇宙や星が大好きだったが、饅頭屋で5年つとめるなんてこともしながら、星仲間とともに、那須高原に、念願の白河天体観測所を作る。そこの初代天文台長さんが、藤井さんの飼い犬、アイヌ犬のチロだった。「ツキイヌ」の相をしているとほめられたチロは長の仕事をよくこなし、全国の星仲間の人気者になっていく。

「ゆうたはともだち」  きたやまようこ

「ゆうたくんちのいばり犬」シリーズ1。「おれ 犬」「おまえ にんげん」ではじまるこのシリーズは、なんど読んでもおもしろい。読み聞かせにもぴったり。子どもたちが一番笑うのは、「おまえ本がすき」「おれ ほねがすき」のところかな。2冊めには、「おれ散歩する」「おまえついてくる」っていうのも。さくらも思ってるかしら?

「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」「グレイのしっぽ」の三部作                     伊勢英子  理論社  または 中公文庫

てんかんとがんに侵されてしまったシベリアンハスキーのグレイを最後までみとったエッセーとスケッチ。ぜったいおすすめ。感動もの

「犬は東に 日は西に」  中野孝次  如月小春  黒鉄ヒロシ

犬好き3人の言いたい放題の対談集。猫好きさんが読んだら腹が立つと思います。盲導犬のことも、「人間のエゴを最優先にした犠牲」って考えているらしい。そんなもんだろうか?ちょっと悲しくなった。おすすめ、ではないけれど、こんな本もあります。 

「職員会議に出た犬 クロ」  藤岡 改造     郷土出版社

松本深志高校に12年間(1961〜1973年)住み着いて、職員室や校長室で寝そべったり、校内巡視をしたり、生徒たちを迎えたり見送ったりして、職員名簿にも「クロ 校務分掌 番犬」と載った犬の話。今の学校では考えられない。学校に住まわせ、名簿にも載せ、学校でクロの葬式をし、なんて、先生方のおおらかな心に感服する。昔だったからか、教育県長野だからか・・・。

「神様がくれたボクサー犬」  ルイーズ・バーニコウ   講談社

ニューヨークに一人で住むキャリアウーマンが、捨てられていたボクサー犬を引き取っていっしょに暮らしはじめることによって、考え方や周囲へのまなざしが変化していく。「チャンスがあればいつでもパリに飛んでいける自由なんて、人生における喜びや幸せの象徴でもなんでもなかったのよ」、とつづるまでになる。ほんとにそうだ。大好きな犬といっしょにいられる幸せ、っていうのは他に代え難い。

「さよなら、盲導犬ミッキー」  近藤 靖       幻冬舎

老犬ホームがあるという北海道盲導犬協会を取材した著者が、宮腰さんの盲導犬として約11年間活躍したミッキーを、2人の出会いからミッキーが引退して、老犬ホームで過ごし、やがて亡くなるまでをていねいに愛情深くつづっている。盲導犬のことを書いた本は数多いが、その中でも感動的な本だ。宮腰さんとミッキーとの愛情はもちろんだが、老犬ホームで世話をする辻恵子さんがすばらしい。「つらいと思ったことはありませんね。犬が大好きですから」

「奇跡のいぬ」  ダン・ダイ+マーク・ベック       講談社

18年飼っていた愛犬ブルーを失ったあと鬱々とした日々を過ごしていたダンは、生後2ヶ月のグレートデンをもらった。その犬は色素が欠けた白子症で、聴覚がなく、片方の目が弱視だった。どんなドッグフードも受け付けない彼女グレーシーのために、苦労して焼いた犬用ビスケット、それがやがてビジネスになり、ダンの犬ドッティとサラと共に、グレーシーは「スリードッグ・ベーカリー」の偉大な看板犬となり、ビジネスは世界中に広がっていく。ユーモアあふれる本だが、最後年老いて動くのも不自由になったグレーシーを安楽死させる場面は涙、涙だ。

自転車の本 

「こぐこぐ自転車」  伊藤 礼      平凡社  1600円

 著者は、大学を退職する間近になって、家から大学までの12、5キロを自転車で通勤してみた。道路事情の悪さとしんどさで、「東京港を出発して南極に着いたぐらいの気分になっていた。」 しかしそれから自転車にめざめ、3年の間に折りたたみ自転車など6台も買い、(自転車が順繰りに増えて六台になった話」に詳しい。)東京近辺から始まり、房州、軽井沢、箱根、北海道など日本全国を走り回っている。

さすが文学者だけあって、いたるところにちりばめたユーモアが絶品だ。「いざ電車に乗り込むときには車掌に曖昧でもいいから笑顔をみせたほうがいい。そうすると、そんな大きいものを車内に担ぎ込むのはほかのお客の迷惑になります、と言われるのを未然に防止できるのである。」こんな文で写真が一枚もなくてもどんどん読ませる。

 仲間達もみな60歳を過ぎているが、それでいてウキウキと自転車を買い、旅を計画し、体力もどんどんついてきておられるようだ。楽しく、そして励まされるおすすめの一冊だ。

「自転車で痩せた人」  高千穂 遙    NHK出版 生活人新書

 SF作家である著者は、50歳で、弱った太った体を立て直すため、ロードバイクTREK5500(上等らしい)を買い、日々自転車で多摩川サイクリングロードを走った。最初は2時間必死で走って24キロしか走れなかったのに、今じゃ、2時間25分で60キロを走る。2年たらずで、体重20キロ減、体脂肪率10%減。

 「50歳? ノープロブレム!」「スポーツ自転車を買おう。買って、毎日数十キロを走ろう。」「最低でも運動は中二日あき、できれば1日置きに行わなくてはいけない。土日に必死で走ったとしても、月〜金曜までの5日間の空白で、その効果がほぼ完全に消滅する。」 フンフンうなづき、私も本気で自転車がんばろうと思った。


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